ミスマッチはお互いにつらい...

介護度の低い方には、リハビリや認知症ケアに取り組んでいる施設を。

24時間看護師常勤の老人ホームは医療依存度の高い方に。

ホームの特色を理解した上で、ご検討を!!

長年、介護の現場で働いて、多くのご入居者やご家族様と接して来ました。

そして、つくづく感じるのは、老人ホーム探しは、まるで、お見合いのようだと云うことです。

入居してから、あぁこんなはずじゃなかった・・・と後悔して欲しくないのです。

お見合いがうまく運ぶよう、両者の仲を取り持つ「世話人」がいるように、ホーム探しにものそんな世話人がいれば、不安も軽くなります。

一致する施設を選ぶことは、非常に難しいと言えます。

施設もまた常に移ろい、日々変化してゆく環境にあります。ホームという小さなコミュニティーでの暮らしは、環境も常に変化しているため、一人の職員の存在で、また一人の入居者の入れ替わりだけで、ガラッと雰囲気が変わってしまうことがあるのです。

入居した当初は穏やかな雰囲気で安心して暮らせたけど、最近では、施設全体がバタバタしていて落ち着かなく、職員さんも走り回って、ゆっくり話も聞いてくれなくなった・・・。

ある施設(有料老人ホーム)でのお話しです。「ここは姥捨て山だよね ・・・ 」「まるでお金を払って、刑務所に入ったような気分だよ ・・・ 」憮然とした表情でそう告げる入居者がいらっしゃいました。 また一方で、「こんなに良くしてもらって申し訳ないわ ・・・」と、いつも穏やかな表情でスタッフを労うことを忘れないご婦人。家族や友人の面会も多く、常に施設への感謝の言葉を口にされ、一人の時間を大切に過ごされている ・・・ お二人とも同じ施設で暮らす入居者様です。

「ここの施設じゃなくて、もっときちんとケアしてくれる施設があるのに...」

老人ホームでの暮らしの良し悪しを決めるのは、当人次第 ・・・ 。そう言ってしまえば身も蓋もないのですが、環境に順応できる柔軟性とでも申しましょうか、自分が置かれた環境を受け入れ、その中で自分らしく生きようと積極的に生活を楽しむことが出来るなら、きっと施設生活の最大のメリット「安心・安全・安楽」を享受することが出来るのだと思います。

確かに、虐待や、入居者同士のトラブルなど、新聞等で報じられる介護施設特有の問題点は依然​デメリットとして存在し続けるでしょう。特に介護職員による虐待の背景には、人員及び人材不足による業務過多や知識不足、認知症入居者対応による過重なストレス等、様々な要因を挙げることが出来ます。ですが、施設見学をしてみると、その施設が、虐待を誘因する環境にあるか否か、或いは対策をしっかりと講じている施設かどうかを見極める上で、いくつもの貴重な情報を得ることが出来ます。

自己防衛として先ずは出来ること。虐待を未然に防ぐためには、介護スタッフとの信頼関係の構築や、ご家族のこまめな訪問による施設の雰囲気の変化への気づき等が必要だと考えています。

◆当事務所では、老人ホーム探しのお手伝いを致します。

​施設見学、施設の雰囲気、第一印象はとても大切です。経営母体の異なる他施設と比較しながら最低でも3施設程度はご見学されることをお勧め致します。

その為にも入居される方がどのようなサービスを望まれるのかをはっきりさせておくことが重要です

有料老人ホームは玉石混交、ピンキリです。2000年、介護保険制度が導入され、介護ビジネスに民間企業が一斉に参入を果たし、サービス供給量がいっきに増加しました。しかし2007年、介護サービス大手のコムスンが撤退したのを機に、制度ビジネスとも言われる介護ビジネスは国の方針や保険制度の改正に左右され、が抱える問題点も明らかになってきたのです。が介護業界は親方日の丸、儲かると、異業種参入した介護保険制度開始直後と異なり、今は量より質を問われ、自立支援とは前面に打ち出し、出来ることはやって下さい、出来ない部分の最低限を介護保険で支援する 既定の介護スタッフを揃えられず経営の厳しい介護事業所も淘汰されて来る時代に代わりました。お金を出せば入れるとは限りません。コンプライアンスを遵守し(職員と入居者にとって)安心、安全、安楽を提供したいという意識の高い施設ほど、入居者とその家族を選びます。一人の入居者によって、施設の雰囲気はガラリと変わるからです。良い施設のケアマネージャーほど、施設の出来上がったコミュニティーにうまく調和出来るかを、最初の面談(インテーク)から調査しているものです。

施設運営にとって、介護職員が長く働き続けてくれることは大切な要件です

​それでなくても介護の人手不足が叫ばれる現在職員に過度なストレスを与える元となる入居者に対し、やんわりと入居をお断りすることもあるのです。

①入居者の介護度を知る

​介護サービス(安心・安全・安楽)は、お金で買う時代・・・介護保険だけでは十分なサービスは得られない!?

国が定める老人ホームでの人員配置基準は3:1以上となっています

ざっくり云うと、これは3名の入居者に対し、一人の常勤介護職員を配置していますということ。よく勘違いされるのは、3名で常時一人の介護職員をシェアしていると考えてみると分かりやすいかもしれません。職員一人の労働時間を8時間とすると、一日当たりのべ三人の介護職員でサービスを提供することになります。ですから入居者1名を一名の介護職員で8時間分は支援しますよと云うこと。残りの16時間は・・・言わずもがな、です。これが毎日欠かさず行われるわけです。これが現物給付として介護保険で賄われるサービスです。しかし実際には夜間は最小人員で見守り、入浴や食事など日中の活動量の多い時間帯に多くの人員を配置するなどの工夫をしながら施設側はサービスを提供しているのです。

 

さて、入居者6名のうち医療介護度が高く、入浴や排泄に介護職員が二人で介助しなければならない方がいたとします。すると、極論ですが、その方を介助している時間帯は、残り5名の入居者は介護サービスを受けられず、スタッフの手が空くのを待たざるを得ないのです。事情を知るはずもない他の入居者やその家族からどうしてこんなに待たせるんだ! うちの親、ちゃんと看てくれていますか!そんな苦情が上がるのも当然です、そんな施設側の台所事情はなかなか表には出てきません。施設の実情

しかし、介護サービスを提供したくても提供できない・・・ケアコール(ナースコール)に急かされ、「お待ちください・・・」を繰り返す・・・介護士のジレンマがここにあります。

どんなに安全安心安楽な介護技術を身につけている職員でも、丁寧な対応が出来ないこともままあるのです

過剰なサービスを期待しない、施設は介護保険の費用対効果ではむしろギリギリのところで企業努力をしていることも施設の現状をご理解して頂いた上で施設生活の是非を検討していたdきたいと思うのです。きたのです。

私が介護の世界に入ったころ、施設長から入居者様の月々の支払額は約40万円です。あなた方介護職員はそれに見合ったサービスを提供しなければなりません。。。ですが初任給手取りで17万円の私は、17万円の以上の労働を求められるのは筋違いだと感じたものでした、40万円分のサービスを期待している客とその半分以下の賃金で労働力を提供する介護職員​。実際には心身ともに疲弊する感情労働に心折れて退職していく多くの職員たち

そんな介護施設の実情をお伝えしながら、ご一緒に見学しつつアドバイスさせて頂きます

①無理のない予算で施設を絞り込む

パンフレットに提示されている金額(月額利用料)の他にも必要な支払いがあります

介護保険料の他、オムツ代や嗜好品購入、通院費や入院費、送迎代などは実費となります

②先ずは施設見学

同じ施設でも、満足を得られず不満を漏らしいつも憮然とした面持ちで過ごされている方、自然と集まるスタッフに囲まれて余生を穏やかに過ごされている方・・・活動的にご自身の趣味を楽しまれている方、ご自身の部屋に籠りきりの方、実に様々なご入居者の姿を見て取ることが出来るでしょう

おそらく万人に受ける施設を探すのは、不可能に近いと言えます。

​人付き合いの上手さが重要になってくる

合う合わないは、ご本人様次第・・・スタッフに愛されるか、疎まれるかの差によると言えましょうか

ケアプラン(介護計画)に基づき、スタッフはチームとなって同じサービスを提供することとされています。

介護は究極のサービス業と言われます。

例えば、レストランで食事をするとしましょう。行列が出来ています。早く食べたくても我慢して、文句ひとつ言わず、並んで順番を待ちます。

片や老人ホームではどうでしょう。なぜ私の食事が遅いんだ、早く冷たいお茶を持ってきて、トイレに連れって言ってください、部屋が寒いです、テレビが聞こえない、一斉に声が上がり、スタッフはその対応に追われます。ご自分で食事が出来ない方の介助もしなければなりません。離れた席で、むせ込まれた方がいれば、すぐに駆けつけ、対応します。

公共の場なら、我慢されていた方も、施設という生活の場になると、一気呵成に

静かに状況を眺められ、黙って我慢していらっしゃる方が、結局は貧乏くじを引いて後回し・・・

ですが、スタッフは、そのような方程、申し訳なく思い、この人の為なら、勤務時間外でも何かして差し上げたいと思うのです。

私も、最期まで看取って差し上げたい方との出会いもありました。プロとして失格なのかもしれませんが、敬愛する方が施設で亡くなられたとき、冷静さを保たれているご家族の前で、涙を流し一人取り乱したこともありました

介護されるのが上手な方は、スタッフにも気に入られ、この人の為なら、何かしてあげたい・・・

一方、自己主張が強く、自分のルールに固執するあまり、スタッフの対応が遅れると、怒りを露わにされる方や、何度も何度もナースコールを押して、その都度用事を依頼される方などは、スタッフを疲弊させ、あまりかかわりたくないと思ってしまう。

スタッフも同じ人間です。

「お金を払っているのは私よ!あんたたち、誰のおかげで生活できてると思っているの!さっさと早く来なさい!」

ですが、一人でも、好かれるスタッフがいれば、心強いはずです。

新しいコミュニティーに入る新参者です

入居者同士、トラブルが起き、必要な時以外は部屋から一歩も出なくなった方もいらっしゃいます

ご家族のこまめな訪問も、有効です。

スタッフも、家族のチェックが入ると思うと、気を引き締めて介護にあたるからです。

​事故防止には有効です

②職員の離職率は、施設を知る重要なバロメーターです

 職員が働きやすい環境が、離職率の低下につながり、入居者にとって顔なじみの職員がいることで細やかな配慮を得られる

③施設の運営方針や施設管理者の介護理念によって施設の雰囲ガラリと変わります。

 こんな施設にしたい!しっかりとしたヴィジョンを持って施設運営を担う管理者がいれば、相談に応じてもらいやすい​ 但し、定期的に施設長が異動する会社もありますが

​③介護士が働きやすい環境(ハード面)が、事故を防ぎます。

④老人ホームは小さなコミュニティーです

 新参者としてコミュニティーに溶け込むことが出来るようスタッフも配慮してくれますが・・・

⑤ご家族の定期的な訪問も、安心してサービスを受けるためには有効です

 良い入居者家族が、良い施設を作る

これが現場で働いて感じた信念です

現場で働き、良い介護がしたいと思っても、組織を、会社を変えなくては改革改善は出来ません

そして多くの心ある介護士は、他の施設へ転職するか、自ら施設を立ち上げる等を考えます

内なる改革改善には限界があります。しかし、入居者家族らからの声には、会社も対応せざるを得ないのです。

良い介護施設を作るには、外圧、家族らからの声が一番です。

より良い介護環境を創る為にも、正しい知識と云うべきは言う勇気、しっかりと施設の運営をチェックすることが重要です

但し、クレーマー扱いされないよう苦情等にはご注意を

 現場を知る介護士ならではの視点で、アドバイスさせて頂きます。

ホーム見学

契約内容のチェック

入居後の支援

『 尊厳死宣言書 (リビングウィル) 』

葬祭業者検討支援、ご葬儀の手配代行

死後手続き支援

相続相談

施設見学会への参加

ショートステイを試してみる

​病院から退院を迫られているが受け入れ施設が見当たらない

超高齢社会の日本。あなたのご家族、あなた自身に、今は必要なくてもいつか介護や支援を必要とする時が来るかも知れません。

最期まで自分らしく生きるために出来ることは何か ・・・

皆様が考える人生設計のお役に立てればと、介護の現場、終活の実情をお伝えして参ります​。

ある施設(有料老人ホーム)でのお話しです。「ここは姥捨て山だよね ・・・ 」「まるでお金を払って、刑務所に入ったような気分だよ ・・・ 」憮然とした表情でそう告げる入居者がいらっしゃいました。 また一方で、「こんなに良くしてもらって申し訳ないわ ・・・」と、いつも穏やかな表情でスタッフを労うことを忘れないご婦人。家族や友人の面会も多く、常に施設への感謝の言葉を口にされ、一人の時間を大切に過ごされている ・・・ お二人とも同じ施設で暮らす入居者様です。

老人ホームでの暮らしの良し悪しを決めるのは、当人次第 ・・・ 。そう言ってしまえば身も蓋もないのですが、環境に順応できる柔軟性とでも申しましょうか、自分が置かれた環境を受け入れ、その中で自分らしく生きようと積極的に生活を楽しむことが出来るなら、きっと施設生活の最大のメリット「安心・安全・安楽」を享受することが出来るのだと思います。

確かに、虐待や、入居者同士のトラブルなど、新聞等で報じられる介護施設特有の問題点は依然​デメリットとして存在し続けるでしょう。特に介護職員による虐待の背景には、人材不足による業務過多や知識不足、認知症入居者対応による過重なストレス等、様々な要因を挙げることが出来ます。あくまでも個人的な見解であるとお断りしておきますが、現在の介護保険制度の下では、これらの要因を取り除くことは難しいと考えます。ですが、施設見学をしてみると、その施設が、虐待を誘因する環境にあるか否か、或いは対策をしっかりと講じている施設かどうかを見極める上で、いくつもの貴重な情報を得ることが出来ます。

自己防衛として先ずは出来ること。虐待を未然に防ぐためには、介護スタッフとの信頼関係の構築や、ご家族のこまめな訪問による施設の雰囲気の変化への気づき等が必要だと考えています。

壮大な臨床研究の場

生きることへの動機付け 

生への執着

恋人に会いたい もう一度思い出の地に行きたい、最後の晩餐 もう一度好きなものを食べたい

ニーズを探ること

その実現に向けた介護過程の展開を行うことが重要

​トライ&エラーの繰り返し

【 終活を考える上でお勧めの図書 】

 胃ろう、終末期医療、延命治療について学ぶ

・石飛幸三 著 『「平穏死」のすすめ』(講談社文庫)

 在宅医療、安楽死について学ぶ

・網野晧之 著 『在宅死のすすめ』(冬幻舎ルネッサンス新書)

​ 介護保険制度の仕組みや課題、介護施設の現状を学ぶ

・野間昭夫 著 『長生きって迷惑ですか』(冬幻舎ルネッサンス新書)

 老人ホームでの生活を知る

・小嶋勝利 著『老人ホーム リアルな暮らし』(祥伝社新書)

​・小嶋勝利 著『誰も書かなかった 老人ホーム』(祥伝社新書)

「お客様は、毎月40万円以上払っているんです。それなりのサービスを期待するのは当然。ですから、それに見合うサービスを心掛け提供して下さい・・・」私が最初に働いた有料老人ホームで、施設長から言われた言葉です。しかし、当時私の初任給は手取りで17万円。あまりにも薄給過ぎて・・・ 正直、17万円以上の仕事を求められてもなぁ・・・と、違和感を覚えたものでした。今でこそ、介護職員の処遇改善も図られ給与は上がったとはいえ、まだまだ全産業の平均年収と比較しても決して高い給与水準ではありません。介護職員の給与・・・それは、介護保険料等の財源から介護サービスの対価として事業者に支払われる介護報酬によって決められているのです。介護職員の給与を上げるには、サービス提供の対価である報酬額を上げるしかありません。となると介護保険料を上げるしかありません・・・。ご入居者が支払う月額利用料20~30万円の内訳は、介護サービスそのものにかかる費用以外のもの、つまりは家賃や管理費といった名目で計上される費用です。特に家賃相当額や管理費が占める割合によって毎月の利用料の多寡が決まるとも云えます。また施設によっては、手厚い介護を行う(介護保険給付基準以上の人員配置とする)ために、『上乗せ介護費用』という名目の追加料金がかかるところも多くあります。

非難のそしりをぬぐえない

上げ膳据え膳至れり尽くせりのサービスを提供するところではありません。介護職員はケアプランと呼ばれる介護サービス計画書に基づいた自立支援サービスを提供するのが仕事です。

ですから、厳密に云うと本来ならそのプランにないサービスは提供する必要はありませんし、また提供できないのです

あえて申し上げるなら、ベッドからトイレに行くことさえできるなら、オムツではなくきちんとトイレで排泄することができるそれじゃぁ

ベッドとトイレの往復を公的資金(介護保険)を使って支援しますよ

それが車椅子の費用であったり、介護士の介助であったりするわけです。

介護保険を払い、賃料その他を払っている、それに見合うサービスを受けたい。それは当然の権利の主張でしょう。しかし見合ったサービスというモノが利用者とサービス提供者の間で大きくかけ離れている点を見過ごしてほしくないのです

上げ膳据え膳至れり尽くせりのサービスを提供するところではありません。介護職員はケアプランと呼ばれる介護サービス計画書に基づいた自立支援サービスを提供するのが仕事です。

ですから、本来ならそのプランにないサービスは提供する必要はありませんし、また提供できないのです。

犬の散歩や金魚に餌をあげる、来客のお茶を提供するといった行為は本来、介護保険サービスの対象にはなりません。

しかし一人で要介護者のために介護士を一人付きっきりにすることほど財政は潤沢ではありません

そこで人員配置基準に見られる3:1という制度つまり、要介護者3名に対し一人の常勤介護職員を配置していますということ

いわば『相互扶助・共助』の精神、介護保険を利用し3人で一人の介護士をシェアしていると考えてみれば分かりやすいでしょうか

​ですから、誰かが介護を必要としていれば、ほかの2名は順番を待たなければなりません、支援の内容、危険度、緊急性等により介護士はその支援に優先順位をつけるの仕方のないことです

また、上げ膳据え膳至れり尽くせりのサービスを提供するところではありません。介護職員はケアプランと呼ばれる介護サービス計画書に基づいた自立支援サービスを提供するのが仕事です。

ですから、本来ならそのプランにないサービスは提供する必要はありませんし、また提供できないのです。

犬の散歩や金魚に餌をあげる、来客のお茶を提供するといった行為は本来、介護保険サービスの対象にはなりません。しかし、有料老人ホームは介護保険外のサービスも上乗せ介護費用として料金に含んでいることが多く、ケアプラン外のサービスも提供しているのですが、明確なサービス基準がないために非常にグレーであり、介護職員は必要性や緊急性の観点から、どうしても優先順位を下げざるをえません。

この点を理解されずにいることが大きな問題なのです。施設側もそのような説明をしないのが一般的ですし、利用者家族もその事情を理解できないのも無理のない話です。

要介護者、その家族は、その支援サービスに満足出来なければ、毎月30~40万円近い支出に見合っていないと考えます。介護士ではなく使用人やお手伝いとはき違えている方も少なからずいらっしゃいます「来るのが遅い!」「いつまで待たせるんだ!」その声に急かされながら常に介護士は現場を走り回る

それが、介護施設の現状です。たまに訪問されたご家族に、呼んでも誰も来てくれないんだ、もうこんな施設出たい その言葉を真に受けたご家族は、一体どうなっているんですかと施設側に苦情を上げられる。施設側でもまたそれを精査せずに、現場職員にもっとしっかりと仕事しなさいと叱咤する・・・それを知って頂いた上で、入居を考えて頂きたいと思うのです

昼間の人員配置を手厚くするために、夜間はスタッフの数を減らさざるを得ません。施設にもよりますが20名前後の入居者を職員一名で介助するのが一般的です。夜間もナース(ケア)コールは鳴り響きます。急ぎ訪室すると、テレビを消してくれ!の一言また別の部屋ですぐさま転倒防止用のセンサーコールが鳴る、駆けつけ介助している最中に、やっぱりテレビをつけてくれと再度のコール また他の部屋からトイレ介助のコールが鳴る・・・どこの施設も似たり寄ったりの介護現場の風景です。また、夜間帯に万一救急搬送されるような急変者が出ると、スタッフ一名が搬送に付き合い、施設内の職員が手薄になってしまう事態にも陥るのです。

介護士の給料も上がってきましたが、一般的な介護職員は月額手取りで20万円前後です

それ安すぎると考えるか妥当だと考えるか・・・もちろん施設や経営者、介護職員の側にも問題はありますが

自立と自律

​自立支援を受けながら自律した生活を

スーパーで買い物をしました。レジには行列が出来ており、支払いには時間が掛かりそうです・・・

俺は最初に入店し、こんなに買い物をしたんだ、だから一番に会計しろ!と叫ぶことはないでしょう

​それが自律です自らを律し、社会のルール、モラルに沿うよう振る舞う

実は介護施設の中で職員から愛されるご入居者は、この自律した生活が出来ている方に多いように思いまう

こんなことで呼んで悪いわね、自分でできることはやるからいいわ、ほかの方を優先してあげて

必要最低限の介助要請にもスタッフを労う言葉を忘れない方、そしてそのご家族も、定期的に訪問され、施設やスタッフに感謝の言葉を述べられる

職員も人間です。ましてや感謝の言葉一つで頑張れるのです。いつも我慢ばかりさせて申し訳ない、この方のために何かできないか・・・

お互いの感謝、労い、信頼が、良い関係性、環境を生みますご入居様は人生の先輩です。職員の中には、時間外でもその方を訪ね、人生相談にのってもらったり、仕事の愚痴をこぼしたり、ほかの人には内緒ねと、旅行土産を差し入れたりと仕事を超えた絆が生まれます。これは介護職の最高の幸せだと思っています。

自分が必要とされているという実感なにものにも代えがたいものです

そのためには要介護者の自律が如何に重要かを感じるのです

​たとえ認知症の入居者であっても、それは同じです。心理症状BPSD(問題行動と呼ばれていたもの)が落ちついていれば、信頼関係の構築も出来ますし、そのようなアプローチを介護士は行っています。薬漬けにさせないよう、その方が穏やかで過ごしやすい環境は何かを日々探る、過去の楽しかった思い出を想起する方法や、童謡や唱歌を謳うことで笑顔を取り戻す

​礼節をわきまえ、節度ある言動はたとえ介護の関係性の中にあっても必要ですし、むしろ必要な事柄ではないでしょうか