老人ホーム入居サポート
長年、介護の現場で働いて、たくさんのご入居者やそのご家族と接してまいりました。
そして、つくづく感じたのは、介護する側・される側のミスマッチが非常に多いということでした。
『終の住まい』となる老人ホーム選びには不安がつきまといます。時間や予算、様々な制約がある中で決断しなければならないでしょう。一介護士として皆さまには、入居してから、あぁ、こんなはずじゃなかった・・・ と後悔していただきたくはないのです。またお世話する介護スタッフも、提供するサービスがご入居者の満足につながらないことほど虚しいものはありません。「ありがとう」の言葉一つで介護の苦労も報われるのですから。
施設見学はいわば、介護する側・される側が最初に出会う『お見合い』の場。お見合いでは、万事うまく運ぶよう両者の仲を取り持つ「世話人」がいます。ならばホーム探しにも、そんな世話人・コーディネーターがいれば少しは不安も軽くなるはずです。はじめての施設選び、自分らしく人生の終わりを締めくくるためのご準備は、お一人で悩まず、介護・終活支援のプロである当事務所までご相談ください。
『介護サービスはお金で買うもの』・・・とはいえ、高額な利用料を払ったからといって最期まで満足できるという保証はありません。介護する側・される側の希望がうまく一致するためには、実は形にならないもの、目に見えないものが微妙に作用しています。それが介護の奥深さであり、施設選びを非常に難しいものにしていると言えるでしょう。
施設の生活もまた移ろいやすく、入居者はみな人生の終焉へとゆるやかに向かう環境の中にあります。老人ホームという集団生活、小さなコミュニティーでの暮らしは、常に流動的で日々刻々と変化しているため、たとえば一人の職員の存在で、また一人の入居者の入れ替わりだけで、ガラッと雰囲気が変わってしまうことがあるのです。入居した当初は穏やかな雰囲気で安心して暮らせたけど、最近は施設全体がバタバタしていてどうも落ち着かない、職員さんも走り回って、ゆっくり話も聞いてくれなくなった・・・ その逆もしかり・・・どの施設でも大なり小なり起こり得ることです。
在宅であっても老人ホームであっても、介護を受ける暮らしの中で、最期まで自分らしく生きるには、やはり新しい環境への柔軟な適応力と寛容さ、忍耐が必要です。そう言ってしまえば身も蓋もありませんが、自分の置かれた環境を受容し、その中で積極的に趣味や生活を楽しむことができる方ならきっと施設生活の最大のメリットである「安心・安全・安楽」を享受し、施設側とも良好な関係を築くことができるのではないでしょうか。
先ずは見学を通して、しっかりとご自分の目と肌で、ホーム生活の様子を、雰囲気を感じ取ってください。
【 老人ホーム ご入居までの流れ 】
1. ご相談 《 初回相談料:無料 》
お電話・お問合せ専用フォームにて、お気軽にお問合せください。
ご相談内容を確認し、順次お返事を差し上げます。
面談をご希望の方は、その際、ご訪問・ご来所の日程を調整させていただきます。
※初回は 予約制の「 面談 (60分:無料)」にて、直接ご相談にお応えいたします。
ご自宅や病院などへお伺いすることも可能です。
不安に感じていることや入居条件についても、ご遠慮なくご相談ください。
2. 見学同行 《 有料:¥5,500~ (税込)》
原則、ご希望の施設へお客様自身で見学のご予約をお取りいただきます。
見学当日、事務所代表が同行し、お客様と共に施設担当者の説明を受けながら、しっかりと入居条件や費用、施設の状況等をチェックしていきます。その為にも、予算や、どのような介護サービスを望まれるのか等、ある程度はっきりさせておく必要があります。
最初は、どのようなサービスを受けたいか、どんなサービスがあるのか、具体的にイメージできない方も多くいらっしゃいます。見学する前に、しっかりとイメージできるよう、当事務所がサポートいたします。安心してご相談ご利用ください(同行費用に含まれています)。
施設見学は緊張するものですが、玄関を入った最初の雰囲気、ホームの第一印象は非常に重要です。
既に出来上がっているコミュニティーへ、これから新参者として加わるわけですから、「ここ、なんだか良さそう・・・」「ちょっと、違うかなぁ・・・」といった感覚は大切になさってください。
できるだけ経営母体の異なる他ホームと比較しながら、最低でも3施設程度はご見学されることをお勧めいたします。当事務所オリジナルの『見学チェックシート』(無料) を初回同行時にお渡ししますので、比較検討のための施設見学は、以降お一人でも安心して行えるようサポートいたします。
※ 見学同行(練馬区外の施設)をご希望の場合、別途出張交通費等を申し受けます。ご了承ください。
3. ご検討
実際に施設を複数個所ご見学いただいた上で、ご予算や入居条件、希望される介護サービスを受けられる施設かどうかを検討します。
①無理のないご予算で施設を絞り込めているか
≫ 施設側は標準的な入居期間を5年程度と設定しているところが多いようです。
健康状態によっては、それ以上の入居期間となることも当然考慮に入れておく必要があります。
②運営会社の経営状態は確認できたか
≫ 財務諸表を開示している施設はあまり多くはありません。突然の民事再生・倒産も起こり得る時代です。
入居したら安心・・・その甘い考えは決して持たないことです。
③職員の離職率(施設の質を知る重要なバロメーターです)はどうか
≫ 職員の働きやすい環境が離職率の低下につながります。介護は信頼関係の上に成り立つものです。
顔なじみの職員がいることで、細やかな配慮やサービスを得られやすいというメリットがあります。
④施設入居者全体の要介護度はどうか
≫ 入居者全員で介護スタッフをシェアしていますので、全体の介護度が高い施設だと、ケアが手薄になる
ことも想定しなければなりません。
⑤施設の場所は、ご家族の定期的な訪問が可能な距離にあるか
≫ ご家族は、ご入居者の代弁者です。こまめな訪問は施設側に良い緊張感をもたらします。
ケアの質を低下させないためにも、訪問し様子を確認するそのひと手間を惜しまないことが大切です。
介護業界に於いて、人材不足が経営を困難にしているのは事実です。施設として高い介護報酬を得るには、要介護度の高いご入居者を受け容れなければなりませんが、要介護度が高くなる分、介護職員の介助量は当然比例し多くなります。介助量が増えれば、限られた人員での業務に余裕もなくなります。もちろん職員のモチベーションは下がり、離職者が増えるという悪循環に陥るのです。今後、体力のない施設運営会社は大手に買収統合されてゆくことが予想されます。財務諸表を公開していない会社も多く、経営状態を把握することは難しいのが現状ですが、前払金の保全措置は講じられているか、また『入居者生活保証制度』(老人福祉法に基づく保全措置)に加入している施設かどうかも、事前に確認しておく必要があります。
ミスマッチはお互いにとって、つらいもの・・・
介護度の低い方には、リハビリや認知症ケアに取り組んでいる施設を。
24時間看護師常勤の老人ホームは医療依存度の高い方に。
ホームの特色を理解した上で、ご検討を!!

4. ご入居 《 有料:¥33,000~ (税込)》
契約書にサインをすれば、晴れてご入居の運びとなります。
でも、ちょっと待って!! その前に・・・
*信頼できる身元引受人、保証人は見つかりましたか・・・
*サインする前に契約書の内容はきちんと理解されましたか・・・
*居室の変更や退去条件、解約条件等にもよく目を通されましたか・・・
特に『重要事項説明書』はしっかりと理解しておかなければ、入居後のトラブルにも発展します。
当事務所では、『入居サポート』サービス(有料)の一環として、重要事項説明書・契約書内容のチェックや説明、
ご契約時のアドバイス等も行っておりますので、よろしければご利用ください。
入居時あるいは入居後、施設から『終末期医療に関しての意思確認書』等の提出を求められることがあります。ご本人にとって希望する医療措置は何か? 延命措置は必要か? 直ぐの判断に困る方がほとんどです。たいていの場合、施設側でしっかりと話し合いの場を設けてくれますので心配いりませんが、人生の終わりをどう締めくくるのか・・・ ご入居の前に、ご家族間で話し合われておくと良いでしょう。
* ご入居後のサポートについて 《 有料 》
ご入居から原則90日間はいわゆるクーリングオフ(短期解約特例)が可能な期間です。
この約三か月をお試し期間として、『終の住まい』に相応しい施設かどうか、介護スタッフの人数、ケアの質は
問題ないか、希望する介護サービスは受けられるのか、しっかりと見極めていただきたいと思います。もちろん施設側も新しい生活環境に早く馴染んでいただけるよう様々な配慮をしてくれるはずです。お互いが手探りの状態ですから、遠慮せずご自身の要望をきちんと施設担当者に伝えることも、良好な関係を築く上では必要です。
入居後一か月位で、施設での生活やスタッフにも慣れ、ご自分の生活リズムも徐々に確立されてくるでしょう。
当事務所では、入居後30日を過ぎた頃、直接施設へお伺いしてヒアリングとサービス状況の確認を行い、生活上の悩みや問題点を共有させていただきます。また、ケアプランの内容確認や施設側へ改善を求める必要がある場合等のアドバイスもいたします。理不尽にクレーマー扱いされないよう十分な注意を払わねばなりませんが、言うべきことは言う、決してことを構えるのではなく、お互いの妥協点を探る努力が、より良いサービスに繋がるのです。もちろん、現場で働くスタッフへのねぎらいや感謝の言葉も忘れないようお願いいたします。
今後多くの施設が淘汰されてゆくであろう介護業界です。社内での自浄努力も限界があります。時には外部からの厳しい意見が、より良い施設づくり・ケアの質の向上には不可欠であり、またその契機ともなるはずです。アメとムチをうまく使い分けながら、『介護現場の現状を正しく理解し、言うべきことはきちんと言う。そんな入居者と家族の意見が、より良い施設を育て創ってゆく』これが現場を通じて得た介護士としての信念です。
当事務所は、より良い介護サービス・施設づくりのパートナーとして、皆さまとご一緒に様々な終活問題に取り組んでまいります。

『 老人ホーム入居(終活)サポート 』 サービス 一覧
当事務所では主に下記のサービスを行っております。
≫【 老人ホームの見学同行 】
≫【 契約内容のチェックと契約時のアドバイス 】
≫【 入居後90日サポートサービス 】
≫【 介護サービス計画(ケアプラン)の内容確認とアドバイス 】
≫【 施設生活における悩みや問題等のヒアリング & アドバイス 】
≫【 尊厳死宣言書(リビングウィル)の作成支援 】
≫【 葬祭業者選び 】
≫【 お墓の相談 】
≫【 死後の手続き相談 】
≫【 相続の相談 】
≫【 その他、終活相談 】
【 サービスご利用の前に必ずお読みください 】
** ご注意事項 **
当事務所が提供する『老人ホーム入居(終活)サポート』サービスは、可能な限り公正中立な立場においてお客様へ有意義な指導助言をさせていただくことを本旨とし、特定の有料老人ホーム等を紹介、斡旋、推奨するものではありません。
また、当事務所が提供するサービス及び当ホームページ中のいかなる内容も、お客様に対し、ご満足のいく老人ホーム探しや施設生活を完全に保証するものではありません。
あくまでも老人ホーム運営会社等が開示する情報を基に指導助言等を行うものであり、入居契約等における最終的な判断及び決定は、お客様ご自身の責任において行っていただきますようお願い申し上げます。
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